彼とわたしの漂流日記 感想・レビュー
韓国映画「彼とわたしの漂流日記」
2009年 韓国映画
キャスト チョン・ジェヨン
チョン・リョウォン
監督・脚本 イ・ヘジュン

「彼とわたしの漂流日記」あらすじ
キム(チョン・ジェヨン)は人生にに絶望し、漢江に飛び込んだが自殺に失敗する。
そして漢江の中の無人島に漂着する。
そんなところに無人島あんのかよ!(笑)
キムは電気も食料もないこの無人島でサバイバル生活を始める。
このへんのくだりは、なんだトムハンクスの か?と思ってしまった!
しかし、のちにキムのサバイバル世活をカメラ越しにのぞいていた引きこもりの女性(わたし・チョン・リョウォン)が登場する。
わたしはある日カメラから外を覗いていて、キムを発見する。
それからずっとキムを観察していた。
そして、現実社会で生きることに望みを失った二人の交流が始まるのである。
はたしてキムは無人島から脱出できるのか?
わたしはひきこもりから抜けられるのか?
という興味の他に意外な展開をしていくストーリーの先にあるものは何なのか?
とむちゃくちゃ引き込まれていく話なのです。
「彼とわたしの漂流日記」感想・レビュー
先日、たまたまソウルに行ってきて、漢江沿いも車で走りましたが、いったいどこにあんな無人島があるのかな?と見てましたがわかりませんでした。
調べてみるとその島は、漢江に浮かぶ小さな島・パム島ということです。
渡り鳥到来で有名な島で、
過去10年間、 生態景観保護地域として一般人の立ち入りが制限されている
まさに無人島なのです。
なのでパム島で撮影をしたのですが、撮影が許されたのは砂浜のみだそうです。
渡り鳥到来で有名な島で、
過去10年間、
まさに無人島なのです。
なのでパム島で撮影をしたのですが、撮影が許されたのは砂浜のみだそうです。
映画の序盤は何しろこの島が気になってしかたありませんでした。
そしてキムのサバイバル生活。
自殺したかったのに、一生懸命生きるために頑張る姿がある意味笑える。
ジャージャー麺の調味料を見つけて、必死に麺を作ろうとしたり、そのために道具を作って畑を耕したり、
もう生きる気満々になっていく・・・。
厳しいサバイバル生活がなぜか笑いを呼び起こすシーンの連続です。
キムはアヒルのボートを見つけて自分の家にします。
このアヒルボートに愛着を感じサバイバル生活を共に過ごします。
ここのところもトムハンクスの「キャスト・アウェイ」で主人公がバレーボールに顔を書き、ウイルソンと名付けて相棒として長い月日を過ごしながら、台風で流されてしまうというお別れが来るシーンとかぶります。
パロディなんでしょうね。だけどなんともせつない。
一方、わたし(チョン・リョウォン)は人生に絶望している引きこもりのダメ女ですが、マンションから覗く望遠レンズから
無人島のキムを見つけてから、一変します。
自分の部屋から出たことないのに、意を決して人目をさけながら、漢江の橋まで行って手紙をいれたボトルを漢江に投げ入れます。
その手紙をみたキムとの妙な交流が始まり・・・というストーリー。
なんともじわじわと硬くなった人の心を溶かしていくような感じがしました。
最初ほんとに暗いひきこもりがハマっていいたチョン・リョウォンがだんだん可愛く見えてきます。
まあ、そもそも美人女優なのですが・・・。
サバイバル男と高層マンションに住むひきこもり女の交流というありえない設定が
なんとも言えない笑いと妙な郷愁めいたものを想起させ、心の奥にしまっておいたものが引き出されるような気がしました。
そしてラストに向かって思わず感動!! 涙腺をぶちやぶられてしまうのでした。
私の中で今のところ韓国映画でナンバー1な作品です。
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